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アメリカス・カップ その歴史 (1)~前編~


■史上稀にみる激戦
 

2007年7月3日。戦いの地は、スペイン・バレンシア。
世界最高峰のヨットレース、アメリカス・カップ、1870年から数えて第32回、そのファイナル第7戦が行われ、前回王者、スイスのアリンギが、エミレーツ・チーム・ニュージーランドにわずか1秒差で勝利、通算5勝2敗でその挑戦を退け、2003年に史上初めてヨーロッパに渡ったカップを防衛しました。

あと一歩およばず - 海無き内陸の地から、本来あるべき、海洋文化の海辺へ - 
カップの帰還は、実現しませんでした。

近年、ファイナルは、どちらかが圧勝することが多いのですが、07年はドラマティックで手に汗握る素晴らしい接戦のレースが繰り広げられました。
なのに。
日本ではテレビ中継は無く、新聞、ネットでも情報がまばらな状態。。
(後日、衛星放送にて、ファイナルのダイジェストは放送されましたが。)
やはり、ヨットレースはマイナーで、見たことない方が多いですよね。
でも、映像で見ると、その迫力は伝わるハズ


ファイナル第7戦のゴールシーン。リードしているニュージーランドがペナルティを消化するため、ゴールライン手前で360度ターン、そして2艇がほぼ同時にゴールへ!

"Alinghi!  アンビリーバボー!!” ノー!!!




■America's Cupとは。

アメリカス・カップは、スポーツ界最古の優勝カップ、と言われています。
1851年、イギリスでのヨットレースに勝利したアメリカ艇に銀製のカップが贈られました。
これが、後日、America's Cupとよばれることになるのです。
レース後、アメリカ艇のオーナー達は、ニューヨーク・ヨットクラブ(NYYC)にこのカップを寄贈し、その際、贈与証書(デート・オブ・ギフト)と呼ばれる文章が添付され、それが現在まで受け継がれる、アメリカス・カップ憲法となりました。

その内容は、

  ●カップは、永久に、国際間の友好的な競技の為に使われる
  ●あらゆる国のヨットクラブも、カップ争奪のマッチレースに参加する権利がある
  ●カップは個人のものにはならず、勝利したヨットクラブに帰属するものである

という基本精神が記されています。

これを受けて、海洋国の誇りを賭け、莫大な費用と最先端の海運技術を費やしてのカップ争奪戦が行われるようになったのです。
このカップの奪取・防衛を目指し、1870年に第1回のレースが行われました。
そして、1983年の第25回America's Cupにおいて、オーストラリアのロイヤル・パースYCに奪われるまで、アメリカのNYYCは挑戦艇をことごとく退け、132年もの間、カップを守り続けたのです。


その後カップは、

1987年に再びアメリカのサンディエゴYCへ、
1995年にはニュージーランドのロイヤル・ニュージーランド・ヨット・スコードロンへ、
そして2003年にスイス、チーム・アリンギ所属のソシエテ・ノティーク・ド・ジュネーブへ渡り、
2007年もスイスが防衛、
と所有クラブが移り変わっていきます。


特に、1983年、史上初めてカップルーザーになったD・コナーが、87年フリーマントルにおいてカップを奪還するストーリーは劇的で、Cup史上、ハイライトとなる出来事でした。(この時の艇も作りたいなあ。)


なお、日本は、ニッポン・チャレンジ・チームとして、1992年、1995年、2000年と続けて3回参戦しています。

さて、上記しているとおり、レースは基本、1対1のマッチレースで行われます。

挑戦者が多数の場合、挑戦者決定戦レース、近年では、ルイ・ヴィトン・カップと呼ばれるレースが行われ、ここで勝ち上がった1チームが、防衛艇とファイナルのマッチレースを行うのです。また、防衛側も、同じヨットクラブから複数のチームを出場させ、競わせて防衛チームを決めるレースが行われる場合があります。

あくまでも、ヨットクラブ間の競技なので、国対国の争いではありません。同じ国から、複数のクラブが挑戦者としてエントリーすることも多いです。だから、国の代表ではない。
(ちなみに、2007年の出場チームは、こちら。)
2007 001
また、レースの開催場所、時期等は防衛クラブ側が大きな決定権を持ち、挑戦側代表と話し合って決めます。
(近年は3~5年ごとに開催されている。)
お、2007年は、スイスには海が無いので、スペイン・バレンシアにて開催されることになったのです。

まあ、America'sCupとは、たとえるなら、戦う単位でいえば、サッカーのワールドカップというよりはチャンピオンズ・リーグ、争うプロセスでいえば、ボクシングのタイトルマッチ、といったところでしょうか。


ヨットのレギュレーションは、1992年から、国際アメリカスカップ・クラス(IACC)という統一規格が採用されています。(2007年までで、次回以降は新規格で争われる予定。)
近年では、船体全長はおよそ24m、幅4m程、マスト高およそ33m、くらい。エンジン等の機関はもちろん無しで、搭乗員は17人。居住空間的なスペースは一切無く、純粋なレーシング・マシン。

まだまだ説明不足ですが、概要としては、こんな感じでしょうか。


それでは、歴史を紐解く、後編へと続きますー。


≪ アメリカス・カップ その歴史 (1)~後編~ホームセール表現への長い道のり (その①) ~ニッポン編 ≫

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