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ワンフェス2008夏 America's cupキットについて 補足


先日のワンフェス、ありがとうございました。
今日は、少しキットの補足説明をしたいと思います。

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■実艇資料について

ワンフェスにて、資料は何を見ればいい?という質問を受けました。

まあ、資料が少なくても、部屋のオブジェ的作り方や、お気楽週末工作でも、自己流塗装でも、作るということを楽しめれば、それはそれでいいと思います。ヨットや船の船体を半分カットして額縁に埋め込んだようなディスプレイ方法も、長い歴史ある船ミニチュアの飾り方のひとつとしてある訳だし、そんなのでも十分オッケーです。ただ、水に浮かべることは出来ないですけどね..

一方で、資料を見つめながら、どこまで実物に迫れるか、というのもスケールモデルの大きな楽しみのひとつです。その点、自分のキットは甘いとこだらけで申し訳ないのですが..
で、その際の参考資料についてですが、あんまり、雑誌の写真をガンガンこのサイトで掲載するわけにもいかないので、資料へのナビ的なことを少し。


アメリカス・カップについて詳しい方はご存じかと思いますが、各出場ヨットの詳細な図面とかの資料が発表されることはまずありません。雑誌等に掲載される側面イラストや図面は、写真をもとにジャーナリストたちが推測で書かせたものがほとんどです。各チームの公式サイトのイラストも、実物とは結構違います。
ですので、資料はレース中の写真と映像しかない、ということになります。

で、書籍やネットで探すことになるのですが、その際、注意すべき点があります。
ほとんどのチームは、複数の船を建造します。最近ではほぼ1チーム2艇ですかね。
その2艇は、微妙に船体形状・マーキング・細部が違います。
各艇は、(テスト時を除いて)固有のセールナンバーというものを持っているので、それで見分ける必要があります。JPN-26、SUI-64、というやつですね。
2艇のうち、当然、番号の多い方、つまり新しく建造されたヨットを最終決戦に使うことがほとんどですが、95年のニュージーランドは、NZL-32、NZL-38という2艇を使いながら、結局ファイナルにはNZL-32を選択し、勝利しました。ですので、雑誌の写真にはこの2艇が混在しており、その点、注意が必要です。
また、テスト時~前哨戦レース~本戦、と時間が進むにつれ、スポンサーが増えたり、マーキングが変更されたりするのも頭の痛いところです。セール(帆)も、使うの一枚だけ、ていう訳ではないですしね。

よって、結論としては、その写真/映像に写ってるヨットの個体と時期、この二つを押さえておく必要があります。で、個別に解説を。

●最初は、ニッポン・チャレンジ(1992年)から。
ニッポン艇については、これ以上ない資料が、ベースキャンプのあった愛知県蒲郡にあります。
実際のJPN-26が安置されています。
以上。

..ていう訳にもいかないですね。実際、デッキ上はほとんど見ることができないようですし、当然セールも付いていません。
で、資料としては、「
ニッポンチャレンジ AMERICA’S CUP 1992 オフィシャルレコード」という大型豪華本が出ています。写真としては、ヨットそのものの写真はそんなに多くないかも、、て感じです。結構地方の図書館にもあると思います。
他には、「アメリカズ・カップ'92 挑戦編」というビデオが出ていました。これは結構オークションで見かけるので、入手は可能だと思います。
そして、ヨットレースといえば定番、舵社のヨット・ボートの専門誌「KAZI(舵)」です。
これは、1992年5月号、6月号あたりの記事が参考になります。近所の図書館でも、頼めば各都道府県の中央図書館とかから取り寄せてもらえると思いますよ。
あと、現在廃刊して入手困難、古くてほとんどの図書館にも所蔵していない資料で申し訳ないのですが、「ヨッティング」、という雑誌がありました。「KAZI」よりレース寄りな紙面で、資料性はこっちの方が高いです。
92年では、6月号あたりが資料として貴重です。例のブームが折れた時のデッキ上の詳細な写真が載ってます。が、都内では国会図書館でしか見ることができませんでした。もし、機会がある方は、ぜひ..

●次は、NZL-32(1995年)
ブラックマジックについては、ネットで検索しても2000年のNZL-60が多くヒットし、95年のはいまひとつ、です。
で、やっぱり「KAZI」と「ヨッティング」に頼るしかありません。
「KAZI」は、1995年6月号、7月号です。各艇の科学的分析やアペンデージ特集など、興味深い内容も掲載されています。
「ヨッティング」は、、すみません。何月号かはメモがありません。とりあえず、95年のいずれかの号(5~8月号あたりでしょうか)です。そのなかで、NZL-32の写真はほとんど載ってないんですが、95年2月号は、アメリカス・カップの歴史・入門ガイド・95年レースの見所・チーム紹介など、大特集で全ファン必読の号です。
あと、95年も日本でビデオがでてました。92年ほど数が出てないのか、あまり見かけませんが。

アリンギSUI-64(2003年)
アリンギについても、ネットの情報は2007年のSUI-91/100がほとんどです。
で、「KAZI」です。
2003年2月号~5月号をおさえれば、かなりの写真を見ることができます。やっぱり優勝艇は写真が多いです。6月号には、マニアに贈るこぼれ話、と題されたアリンギ艇の分析記事が載ってます。9月号のACボートの進化、というミニ特集も面白いですよ。ついでに、2002年12月号の開戦前特集も押さえれば完璧でしょう。
03年のアリンギについては、海外で大型豪華本が出版されていたようですし、DVDもリリースされてたようです。それらを個人輸入してみるのもいいかもしれませんね。

●最後に、スペインESP-97(2007年)
昨年のレースですので、やはりここはネットが一番豊富ですね。
まず、チームの公式ページに、ふんだんに写真がアップされています。いつまで公開されているかわからないので、できるだけ押さえておきましょう。とりあえず、english表示ボタンをクリックして(笑)、マルチメディアというタブを開きましょう。
ただ、かなり早い段間のテストから、ルイヴィトンACTと呼ばれる前哨戦レース、そして本戦まで、いろんな写真があるので、その点注意が必要です。デッキ上の色の塗り分けとか、本戦時とその前とでは違いがあったりします。
で、この写真データの補足として、第32回America's Cup公式ページ内のマルチメディア/ピクチャーとかを見ると、レースごとの写真があるので、そこでセミファイナルの艇の様子をチェックすれば良いでしょう。
雑誌では、やはりファイナル進出艇じゃないので、写真はあまり期待できません。ですが、レースそのものとしては、「KAZI」 2007年2月号、7月号~9月号あたりの特集は面白いですよ。



■デカールとセール(帆)について
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 本キットで使われているデカールは、アルプスプリンタ印刷デカールです。このデカールは、印刷面がデリケートですので取り扱いにはご注意下さい。あと、エナメルシンナーに触れるとあっという間に印刷面が溶けてなくなってしまいます。


セール(帆)部分の大判デカールについて。
通常のデカールと同じように貼っていただければいいのですが、なにぶん大きいので、不安な場合、横ラインが入っている部分で分割して貼る、という手も使えます。大きなデカールには、あまりマークソフター等を使用せず、丁寧に綿棒などで密着させていく方が綺麗に仕上がります。気泡が残ってしまったら、後で穴を開けてマークソフターを塗って軽く押さえます。
デカールを裏表貼り終え、乾燥後、セール形状にシートごとカットします。そのカットした縁には、めくれ防止にマークソフターを少し塗って密着させるといいでしょう。
そして、各角の隅に、セールとマスト・船体を固定する糸を通す穴を開けて下さい。
最後に、デカールとシートの艶の差を目立たなくするために、半光沢クリヤーを全体に薄く吹き付けるとイイ感じになります。ある程度薄く吹けばラッカー系でも大丈夫みたいです。艶消しにしすぎると、透過性が失われるので注意です。

セールに使う半透明/透明シートですが、薄く、透過性があって柔軟性も併せ持つ、そんな素材を探しました。が、なかなかコレというのが見つかりませんでした。特に、”風”の表現が難しいです。
風を受けた”しなり”を再現するためにセールに曲げぐせをつけてみても、日数が経つと平らにもどってしまいます。この辺は、まだまだ研究課題ですね。もし、この素材の方が使いやすい、こっちの方がいい、というのがありましたら、キット付属の素材にこだわらず、そちらを選択されるのもいいと思います。その辺、前例が無い分、自由に試せる部分ではあります。



■ESP-97の船体デカールについて、修正のお願い

ワンフェス終了後、資料を見つつ完成見本を見直してみたら、船体部分のデカールにミスがあるのを発見いたしました。申し訳ありません。
船体後部側面の黄・青・緑の”三色波”の部分ですが、図に示すようにデッキ上のラインが45度切り替わる地点で波が始まらないといけないようです。また、グリーン波と同じ色でデッキの縁も塗られています。
お手数ですが、下図の画像を印刷していただいて、それをガイドに”三色波”デカールを黒い部分カットしてください。そして、デッキ縁は、デカールと同じグリーンで塗装してください。

ESP正誤図.002

ESP正誤図.003

あと、デッキ上、マストの前にあるベージュ色のハッチのデカールも、白の裏打ち が抜けているので、白を塗装の上、デカールを貼ってください。ベージュのマスキングテープを貼ってそのまま仕上げとするのもいいかもしれません。ちなみ に、完成品のスピンポールのカーボン模様部分は、ベージュのマスキングテープを貼っています。


お手数をおかけしますが、宜しくお願いいたします。

なお、この”三色波”は、淡い色が苦手なアルプスMDデカールの限界でどうしてもドット状の模様が出てしまうため、できれば全塗装していただいたほうがきれいに仕上がります。デカールと、この修正画像を参考に、マスキング塗装にチャレンジしてみてください。




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